ぼっこを手に入れた
わしは、ねこ探検家ベッチー。もと不良。
通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
ぼっこをしゅうとくした
いぜん(https://becchiy0310.hatenablog.com/entry/2021/09/30/102647)ポン・プルクワが書いた『猫の教科書』を読んだことをはなしたと思うけど、そこに「ひにあたるべし」とかいてあったのだけれど、しょうじき面倒で、そんなに陽の光にあたっていなかった。
ところがどっこい、さいきんさもくなってきて、さもくなって気づいたのだけれど、陽の光ってかなりあったかい。
日陰だとざわっとするのに、ひなたはぽわーーっとする。
ひなた、良い。ということで、わしは、ひにあたるようになった。
2階なら、わしのビルのペントハウスがぼっこスポットとして五つ星。
弟子の「あめ」もいっしょにぼっこするとあったかさは倍増。
狭くなるのもいい。わしは狭いところがまあまあすきだから。
いっぱいぼっこすると毛のにおいがかわる。
かわったあとは、やっぱり舐める。これが健康にいい。
「ぼっこあとの毛をなめるようになってからは、びょうきしらずで、膝のいたみもなくなりました」(1歳、鎌倉在住)、
「ぼっこあとの毛をなめてからというもの、朝はジョギング、夜はレスリングとスポーツをたのしめるようになりました」(1歳、鎌倉在住)、
「ごはんがおいしくなって、食欲が増えました」(1歳、鎌倉在住)、とかような声も多数寄せられています。ぼっこって良い。
ぼっこのこつ
ぼっこは、まんべんなくするのが良い。
表面を日にさらしたら、次は裏面。右左、オモテウラ。
まんべんなく浴びる。
夕方近い陽の光より午前中のおそめか午後の早めが良い。
ひとりぼっこもふたりぼっこも家族ぼっこも良い。
家族ぼっこは、わしら猫にくわえて犬探偵ゾーイと人間たち、みんなでぼっこすること。
にんずうが多いので、どうしてもソファまわりになって陽の光の質がすこし落ちる。
しようがない。
「あめ」なら、あめの毛をわしがなめたり、あめがわしの毛をなめたりする。
コミュニケーションと栄養のマリアージュなめ。
そんなわけで、みんなにもぼっこはおすすめ。とくにさもい季節に。
なぞはせかいにちみちみている。1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
ひまのかいぼう
わしは、ねこ探検家ベッチー。
もと不良。通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
なんでだろう
ひまだ。なんでこんなにひまなんだろう。
探検家なんで、探検すればいいんだけど、いまちょっとそういうきぶんじゃない。
探検休業中。
本もよみたくない。そしてひま。
ひぃまぁ。ヒマッ。ヒューマー。
イントネーションをかえても、巻き舌にしても、きぶんはかわらずひま。
ひまってなんだろう?なんでひまなんだろう。
みんなどうしているんだろう。
仕事(人間が日々心身を注ぐ宗教)でもしようか、しまいか。
トビオアのトビ by シェイクスピア。
ひまのしょうたい
ひまがすぎるので、ひまってなにかをけんきゅうすることにした。
まずはひまを採集するひつようがある。
意識をひまに集中するとあたまんなかに「ひま」がだんだんかたちになってくる。
それをちょっとおろして、のどのあたりに移動する。
のどのまんなかまできたら、いっきに吐く。
吐いたら、それを研究室(2かいにある)までもっていく。
これをしらべれば、ひまの正体がわかるはず。
ちなみにひまのかたちは、ちょっと灰色がかった白色の雲みたいな感じで、匂いは古い本みたい。
ひまのかいぼう
採取したひまを助手のあめトンくんとともに解剖することにした。
こちらがあめトンくん。
若さだけが取り柄。あとくっつくと温かいのも取り柄。
若さと温かいのダブルカップ。
さっそく解剖してみた。けっこうじゅうだいな発見があった。
さっそく(あめトンくんが)論文にして猫科学雑誌『ニャウチャー』におくることにする。
どんな発見か。それは、
ひま=らくで安全で安心になった代償
ということじゃった。
まずは採取したひまを、犬が飲んだ水にねむの木の葉っぱ、ちいさい蜘蛛の死体、みみくそにいれてよく溶かしたところにぶちこむ。
するとひまはきれいに分解する。
分解されたものねこんびきょうという拡大鏡でしょうさいをみる。
すると分解されたもののひとつは「苦労」だった。
苦労をさらに分解すると「たべものをさがしてみつけてたべる」と「「ねどこをさがしてみつけてねむる」や「あったかいばしょをみつける」「なわばりをつくってまもる」などになった。
この苦労をつかわないで放置したため、ひまに変質してしまったようなのだ。
さらにもうひとつのひまの構成要素は「警戒」だった。
これは敵やなわばりをうばいにくるやつ、元気過ぎるオス、悪い人間や車などから身を守ろうとするもので、これも使わないことで変質して、ひまとなってしまっている。
つまりである。
ひまをひまでなくするためには、家出をするのがいちばんということである。
助手のあめトンくんと相談し、わしらはひまを受け入れ、家出という選択はゴミ箱にすてることにした。わしのうちのゴミ箱はふたがついていて、チッキンにある。
わしは、ふたがあくのをまって、家出という選択をすてておいた。
これが、わしがチッキンで待機しているときのりりしいすがた。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
わる
わしは、ねこ探検家ベッチーだぜ。
通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおってるんだぜ。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャルぜよ。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」じゃけん。
わる
わしとあめは、きょうからグレることにした。ぜ。
ルールなんてだいきらい。
たべたいときに食べて、ねたいときにねる。
人間のさしずにしたがって、飼い犬みたいに首輪をつけられて(そういえばゾーイは首輪をつけられていない)いきていくなんてまっぴらごめんにょ。
自由。フリーダム。
しかれたロールのうえをいきていく、そんなのごめんだぜ。
ぜんぶごめんだ。すみませんだ。
やりたいようにやる。かべでつめをとぐぜぇ。
でもといでみたけど、ダンボールでできた爪とぎのほうがとぎやすいのでかべでとぐのはやめた。
わるだぜ。わるいはチッキンにあがって人間のごはんを勝手に食べるぜぇ。
あがってみたけど、何もなかったぜぇ。
それに包丁とかあるから危ないので、やめることにしたぜぇ。
犬探偵ゾーイをしばいて、しゃていにするぜ。
でもゾーイは弱っているし、としとっているし、びびりだから、かわいそうなのでそっとすることにしたぜぇ。
うちのそとにでちゃだめって校則なんてまっぴらだぜ。
わしとあめは、このうちをでていくことにするぜぇ。
いえで
いままでおせわになったから、さすがにあいさつをしてからでていくとにしたぜぇ。
ふたりそえろえて、人間のしいかあさんとみいかあさんに「おせにゃわになりましたが、なにか」といってやったぜぇ。
玄関で。びしっと。
するとみいかあさんがこんなはなしをしてきやがったぜぇ。
「そとに出たら、自由だけど、ベッチーは毛がすぐにからまるから、ブラッシングしないとうごきにくくなるし、虫がついちゃうよ。それからご飯はじぶんでさがさないといけないし、雨が降ったら濡れるよ。遊んでくれる人はいないし、車に惹かれると内臓と目が飛び出して死んじゃうよ。それだけ気をつけてね!」
わしとあめは、そのはなしを聞いて、相談をすることにした。
自由って大事だけど、ご飯はでてきたほうがしいし、遊んでほしい、虫がついてかゆくなるのはいやだし、まだしたこと無いけど、目が飛び出るのとか死ぬのとか、いやーーーなかんじがする。
いえでちゅうし
ということで、いえではちゅうしして、うちのなかで不良をつづけることにしたぜ。
わるは過酷だということを学んだ。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
ちょうどいい日
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
ちょうどいい日
今日は9月63日。そとの世界の天気は晴れ。
窓は網になっていて、そとのにおいや音がする。
からっとしていて、毛はむわむわしない。
少しすずしいがさもいほどではない。
子分猫のあめにくっつくといいぐあいのぬくぬくになる。
家人(人間たち)は、ふたりともうちにいて、2かいにいったり、1かいにいったりしている。
けんかはしてない。
おどろいたことに、人間のひとり「しいかあさん」が、みえないだれかと話をしていた。
かなりぼっくりした。
そんなしいかあさんをみて、思い出したんだけど、「みいかあさん」もときどきひとりで話をしていた。
しいかあさんは、なにやら笑っていたけれど(笑うというのは、しゃっくりみたいな感じの反応で、機嫌がいいときに起きる)、みいかあさんがひとりで見えないだれかに話をしているときは、なんかやくそくみたいなことをしている。
ありゃ、ちょっとこわいなぁ。なんだろう。
もしかしたら、わしら猫にはみえない人間かなにかがいるのかなぁ。
でも匂いも気配もないにょよ。
あれ、もしかしたら、神様かなー。
神様って、目に見えないけど、人間が信じているやつ。
宗教。だとしたら、しいかあさんは、神様にむかって「じゃあ、もう、別れたほうがいいんじゃない?」と話していたし、みいかあさんは「じゃあ5時半くらいに取りに行きます」と神様にむかって話をしていた。
神様は、付き合ったり、別れたり、泣いたりしたり、予約を受け付けたりするのかもしれない。
いそがしそう。ドラマチック。
それ以外、きょうはとってもちょうどいい日。
涼しい。でも寒くない。天気が良い。でも暑くない。
窓から風が入ってくる。でもじっとりしない。
トリがときどき外で鳴く。
きゅるりきゅるりと鳴くトリがいる。
人間もそとにあまりいかないでうちにいる。
ちょうどいい日。
あめが、しいかあさんの部屋を探検していた。
これは葉っぱ。あめは、ときどき葉っぱを食べては吐く。
この葉っぱは食べていなかった。
みいかあさんもときどき吐く。
だれか他の人間がうちにきて、夜遅くまで喋ったあとに吐く。
たぶん葉っぱの食べすぎ。
あめとみいかあさんは似ている。
ふたりとも、葉っぱを食べすぎて吐く。
ゲロ姉妹。ゲロ親子?ゲロコンビ。ゲローズ。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
シュミレーション
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
あさのシュミレーション
わしとあめは、日が昇るまえにめがさめる。
めがさめるとおなかがすいていることにきがつく。
わしらは家猫。
ちょっとおなかすいたからといって狩りにでかけられるわけでも、ウーバーイーツをたのめるわけでも、缶詰やレトルトをあけられるわけでもない。
人間を起こして、ごはんを用意させるほかない。
いや、ないんだろうか?ほかにほうほうが。
まずウーバーイーツたのめないだろうか。
猫用にウーバーイーツはないだろうか。
検索してみた。
こういうのがでてきた。
これじゃない。やっぱりなかった。そりゃそうか。
やっぱり狩りだろうか。
そとには鳥がいっぱい飛んでいる。
食べられる虫もいるかもしれない。
なんでも人間だよりではいきていけないかもしれない。
わしも探検家だし、どんどん大人になってきている。
女優で言えば……桃井かおりくらいだろうか。
ちなみにわしは、いま1歳。人間だと何歳くらいだろうか。
ともあれ、狩りだ。わしは、まだ外に出られないけれど、でられたあかつきには、狩りをしてごはんを自分で用意できるようにしたい。
そのためにすべきは、シュミレーション。
まどが網になっていると、かぜも音もよくかんじられる。
しいかあさんを起こしてごはんをたべたあとは、あめといっしょに外をみながら、狩りのシュミレーションをしてみた。
まず鳥がちかくにくるひつようがある。
とりは虫がすき。虫がうちのにわにいっぱい居たほうが良い。
しかしわしはこのようにゴージャスでめだつ。
えものをしとめるには、めだたないほうがいい。
そのためには、くさをわしのからだにふりかけるのがよさそうだ。
カモフラージュというせんぽうだ。
そのためにはくさをちぎってあつめる技術がひつようになる。
習得すべき技術(1)くさちぎり
習得すべき技術(2)動かざる
つぎはだまって、自然にみをひそめる技術もひつようだ。
自然の一部になる。
わしは空を飛べないので、鳥に近くまできてもらう必要がある。
それにはあいてを大敵させる必要がある。
くさをかぶったうえで、じっとしている。
そして鳥がちかくまでくるをまつべし。
ここまでできれば、あとは鳥をおそうだけ。
わしはいままで狩りをしたことがない。
しょうぶはいっしゅんだ。ジャンプして噛む。
これできまる。ジャンプして噛む。
ジャンプして噛む。練習あるのみ。
習得すべき技術(3)ジャンプして噛む
これは、あめを相手にして練習することにしよう。
とったあと。鳥は狩った後もすぐにはたべられない。
処理をしないといけない。
まず血抜き。それからけをむしる。
毛はさっとゆでたほうがむしりやすいそうだ。
あと解体。内蔵はいたみやすいからはやめにたべたほうがいいそうだ。
でもそんなのたべたら、ちだらけになりそう。
わし。なんかこわいなぁ。
めんどうんだな。ネットでかうほうがいいかも。
これなんかいいんじゃないかな。
習得すべき技術(4)ネット通販で買う
しいかあさんかみいかあさんがうけとったら、それを冷蔵庫にしまうまえにうばえばいい。
これがいいんじゃないかな。
習得すべき技術(5)うばう
だいたいこんなところだろうか。
やるべきことがみえてきた。
シュミレーションをかさねて、ほんばんにそなえるとする。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
(ゲーロズの単独ライブとかないかなー。あっても見ないか。吐くだけだし。)
降る雨
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
猫じゃない「あめ」
これ、うちの子分猫「あめ」。まだまだあまちゃん。
でもくっつくとあったかい。
こうもんせんがたまりやすい。
くしゃみみたいにとつぜんおそってくるのがもんだいの猫。
この「あめ」じゃなくって、そとのせかいに降る「あめ」が、今日ふっている。
「あめ」とは、そとぜんぶに落ちてくるみずのことをいう。
だれが、なんのために、みずを落とすのか、その水はなんなのか、すべて「なぞ」。
なぞのインフレ。なぞおおすぎ。
おおすぎてかんがえるのが、めんどう。だから、
わしはこのなぞ、ぜんぶほりゅうにすることにする。
あめがふっている
わしが、保留にしても、あめはずっと降っている。
なんかしらんけど、落ちてくる、っていわないみたい。
降るっていうみたい。
そういえば、人間は、この降るあめを浴びるのが好きなときと嫌いなときがあるみたい。
うちのなかにあるウォーターワールドでは、人間は、水に入り、水を浴びる。
その浴び方が、あめみたいなやつ。
そして、そのあめを「ちょーきもちー」といって浴びている。
そのくせ、そとのあめは、「かさ」という棒と布の道具を使って、浴びないようにしている。
けつろん。
人間はそとのあめはきらいで浴びたくない。
そしてうちのなかのウォーターワールドのあめは、浴びるのがきもちよくて好き。
人間おもろ!水なんてあびるの、どっちもいやにきまってんじゃん。あ!でも、人間は全身ハゲだから水を浴びても、べっとりしない。
たしかにウォーターワールドのへやにはいるとき、人間たちみな服を脱いでハゲさらけだしている。
ハゲさらけだしているときは水浴びOK。服をきているときはダメ。
ふくざつだな、人間の行動。
うちの世界と外の世界では裏返るのかもしれない。
服を着ているときは水を浴びず、服を脱いでハゲになると水を浴びる。
外は服を脱がず、水を浴びない。
でも、しいかあさんは、あさ外から帰ってくるとびちょびちょに濡れている。
あれは、外に出ても、服脱いでいるのかなぁ。
大丈夫なのかな、なんか。いろいろ。
まだ、ふっている
あめが降っていると、そとから聞こえる音が変わる。
水が跳ねるみたいな音がする。あとにおいも変わる。
あ、そういえば、みいかあさんは、うちのなかある草に水を垂らしているし、そとにある草にも、しいかあさんがいつも朝に水をかけている。
わしらは、水は自分で飲むけど、草は自分で飲めないから、かけてもらうしかないのかもしれない。
ということは、そとの世界に降っている雨は、草のためにまいているのかもしれない。
しいかあさんがかけていないときに、他の人間がかけているのかも。しれない。
もうどっちでもいいか。
とにかく、みずは飲むのは良いけど、かかるのはいや。
そとにあめが降っている(落ちている)ときは、からだがちょっとだるいよね。
だからいつもよりぼうっとしてすごす。
人間たちも元気がない。
これが人間たちのいう「おやすみの日」なのかもしれない。
なるほどですね。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
ケンカのちがい
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
わしらのケンカ
わしと子分の「あめ」は、毎日ケンカをする。
夕方の夜ごはんのまえは、なぐりあいをすることになる。
おなかがすきすぎて、イライラするからだ。
イライラするとなにかを殴りたくなる。
不良になる。せんこーのいうことなんて、きいてられねーになる。いわゆる尾崎になる。
バイクを盗んだり、自由になれた気がしたりしたくなる。
バイクのことは、ほんとうはよくわからない。
とりあえず、子分のあめが、わしに体当たりしてくるので、倍返しする。
これをやっているあいだに、みいかあさんかしいかあさんが夜ごはんを用意するので、気が紛れて良い。この夜ごはんまえ以外のケンカは、おおむね、あめがわしを驚かしてくるときに起きる。
あめは、まだ超こどもなので、からだをつかった遊びがひつよう。
わしは、もうそれはおおむね卒業している。
だから、わしはしたくない。
しかし、あめはからだをつかって遊びたい。
その結果、あめは、わしにいきなりとびかかってくる。
こういうことについて、人間は、こんな名前をつけている。
「めいわく」
名前をつけるって、わかりやすい。
わしは、このめいわくがきらいだ。
どたまにくるので、とびかかってくるあめをしばく。
しばきかたにかんしては、先代猫のポン・プルクワが『猫の教科書』のなかで「付録」として書いていたので、それを参考にしている。
爪を引っ込めて、あいての鼻を横から抜くようにして打つ、というのがしばき方の基本。
当てるというよりも「当て抜く」というイメージで殴るのが良いそうだ。
また、相手は慣れてくると避けるようになるので、そうなったら有効なのが「フィアンセ」。
右のパンツとみせかけて、左のパンツを繰り出す。
これが「フィアンセ」。
わしは、ひびこのしばき方をトレーディングしている。
おかげで、筋肉がついてきた。
人間のケンカ
人間もケンカをする。
しいかあさんとみいかあさんだ。
おもにしいかあさんが怒る。
わしとあめでいうと、わし側がしいかあさんという具合だ。
しかし、人間は何が理由で怒るのか、これがぜんぜんわからない。
空腹というわけでもないし、めいわくでもなさそう。
理由はわからないが、しいかあさんは急に怒り出す。
なにかできいたことがあるきがするが、お腹に虫がいると急に怒り出すことがあるとか。
さすれば、しいかあさんのおなかには虫がいるということになる。
小さいクモなら、わしがとっ捕まえて食べてやっても良い。
大きい虫ならちょっと手に余る。
いずれにしろ、お腹から出さないとはなしにならない。
まず虫を吐くか、うんこするかどっちかだろう。
うんちは毎日しているはずだから、吐くしかないか。
吐くには、毛をいっぱい食べるのが良い。
だから、寝ているしいかあさんのくちにわしの毛を詰めていくことにしようかと思う。
そのうち、起こり虫を吐き出すはずだ。
それをぶっ叩けば、問題は解決するだろう。
あ、わしがその虫を食べると、今度はわしが怒りっぽくなるから、食べずに捨てることにしよう。
はやくこの実験をしてみたい。しいかあさん、はやく寝ないかな。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB