ねこ探検家ベッチー

ロン毛の探検家、ベッチー。通称「ベッチー」。BBともいわれる。ちんちばぺるちゃ猫。

ふじょうりとこどく

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わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
 
子分ねこ「あめ」の挑戦

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犬探偵ゾーイが猫に改宗して、わがややにぎやかにょ。
あいことばは、「にゃにゃにゃ」。
ちゃにぇあんどにゃすか、デディケーション。
ごはんどきには、大合唱することにしている。盛り上がる。
そんな一体感、いわゆるニャンネスを感じつつあるさいきんにゃったけれど、ここにきて、子分ねこ「あめ」のようすがおかしい。
ときどき、わしに挑んでくるのだ。きゅうにとびかかってくるのだ。
こーゆーのを、「なんだかのイタリ」というはず。
なんだっけ?なんのイタリだっけ? 
とりあえず「子分ねこ、あめのイタリ」にする。
いたってくるアメには、にゃれがこのうちでいちばんえらいか、ぴしっとおしえるしつようがある。
にゃので、わしはイタラれたら、軽く倍返しすることにしている。
「すいませんでした!」と鳴くまで、わしはばっちり子分ねこ、あめのしばく。
しばいたあとには、あめの毛が舞う。
それを人間のみいかあさん(メス)が掃除する。
 
 
 人間はわしを怒る

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わしが、社会というものを、いやわしのすごさを、あめにしっかりこんせつていねいにしばいて、教えているのに、人間はわしを怒る。
がんらい、子分なのに、親分に挑んでくるあめが悪い。
なのに、わしが怒られる。
これがあれだ、なんか本で読んだことがある。

ふじょうり

 

というやつだ。
悪くない猫が怒られること、ふじょうり。
ポンプルクワという猫が書いた本に書いてあった。
猫は悪くないのに怒られることがある。
それをふじょうりという、と。たとえば、『さざえさん』のうたに出てくる猫にょ。
 
♪おさかなくわえたどら猫
 
なんだ、どらって。調べてみたら、銅鑼(どら)ってかくんだって。
楽器でうるさいやつ。銅鑼は、鐘(かね)で、金(かね)とかけていて、「金を使っっちゃう(=尽く)」の尽くと「鐘をつく」をかけて、すねかじりの息子をドラ息子といい、転じて、魚を盗む猫を「ドラ猫」というのだそうだ。
にゃんたるいいぐさ。そもそも盗むってところが意味がわからない。
そこに魚があったら、獲ったもの勝ちが、この世のルール。
魚が死んでいようと生きていようと。
獲られた人間のほうのなんくせ、それが「盗む」という言葉の発祥にょ。
これぞ、ふじょうり。
とかくこの世はすみにくい。
 
孤独なベッチー

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そんなわけで、わしは悪くないのに怒られる。
こどくなベッチー。
だからひとりでとほうにくれる。
わしに理解者はいない。それでも生きていく。
でもはたらがたつから、アメへの仕返しは倍から3倍につりあげることにする。
 
それにしても、ふじょうりって、どうしてうまれるんだろう。
人間がわるいんじゃないのかなー。
 
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB