ねこ探検家ベッチー

ロン毛の探検家、ベッチー。通称「ベッチー」。BBともいわれる。ちんちばぺるちゃ猫。

こぶんねこのせいちょう


わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
 
子分猫「あめ」が成長しやがった

 
わしには、子分猫がひとりいる。
「あめ」という。脚がいっぽんだけ、白色で他はぜんぶ黒。
ふぞろいな靴下。
からだは、ぼろぼろになった人間の肌着みたいないろ。そういう猫。
わしのファンで、いつもついてまわってくる。
しかたないからこぶんにしてやった。
こぶんだけど家族。
 
あめは、がつがつしていて、わしがおもちゃで遊んでいると、そのおもちゃをうばって逃げていく。
つねに。
おくさん、こんなことされて腹が立たない猫がいまして?(「いませんことよ」)そう、いない。
だから、わしはあめをしばく。
しばいたあとは、うちのなかのいたるところにあめの毛が舞い散っている。
これを「あめの負毛」とよんでいる。
そんなあめがさいきん成長してしまった。
 
あめは、ちびっこなんでたかいところにはのぼれない。
たとえば、わがやには、「雄叫びの丘」という場所がある。
ライオン・キング的な場所。
そこはわししか登れないので、おとななわし、ベッチーは「ときどき、ひとりになれる場所が必要なんです、おとななんで」という気持ちになると、その丘でたすがれる。
 
にゃんと、そこに子分猫あめが登れてしまった。きのう。
わしは、ショックで毛玉をはいてしまった。
しかし子分猫あめはまだまだみじゅく。
登れたは良いが、降りれなくなってレスキュー(人間)を呼ぶ始末(そして救出された)。
降りれないなら、登らなきゃ良いのよ。
しかし、これはあめの成長によるもの。
成長はいいことだけれど、わしのひとりになれる場所がなくなってしまう。
個室が欲しい。もしくは家。戸建て。
とうめんは、しいかあさんの部屋の丘(ダンボールが積み上がっているいちばんうえ)でたすがれることにする。
 

 
それにしても、成長ってなんでするんだろ
 
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB