ロン毛
Hi(ハーイ)。わしは、ねこ探検家ベッチー。
通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
ロン毛
わがやに子分猫「あめ」がきて、しばらくたつ。
いつきたんだっけ?あれはたしか、暗い嵐の夜だった気がする。
スヌーピーか。
とにかく「あめ」僧がきてしばらくたつ。
それで、きづいたにょだけど、「あめ」は、毛が短いままなのよ。
伸びない。ショートヘア。それもかなりのショートヘア。
ダウンタウンという二人組のよく喋る方くらいショートヘア。
お手入れが楽そう。いいわねー。
でも、わしはログヘア。ロン毛。長い。なびくほどながい。
ラックススーパーリッチのCMに出そうなほど、ロン毛。
にゃぜか、わしはロン毛で、あめはショト毛。
ヘアスタイルに個性があふれる。
いや、スタイルを選んだ覚えない。
自動的にわしはロン毛で、あめはショト毛。運命? きまってる。
人間は、きまっていないみたいで、ほうっておくとどんどん伸びる。
止まらない。だから切るみたい。なんだろう。
人間ってまあまあふべんにできているような気がする。
だが、しかし(さいきん、アニメの『JOJO』みていて、口調がうつる)、わしはよーーー、わしはよーーーーーー、ロン毛。
ロン毛も不便
わしのこの美しい毛。これ不便なのよ。
ほうっておくとからまるのよ。
だから毎日「しいかあさん」か「みいかあさん」がブラシという道具をつかって毛をかく。すると毛がごっそり抜ける。
こわいわよ。自分のからだからどんどん毛が抜けていくのは。
スカルプB(BはベッチーのB)をつかったほうがいいじゃね?ってくらい抜ける。
でもからまりもとれる。
ブラシされているときは、ときどき痛いが(痛いときは、人間に文句を言う。すると彼らは「ごめんなさいませ」とあやまる)、ブラシがおわるとからまりがなくなる。
わしも自分でも毛をなめるんだけど、そうするとなぜかよけいにからまる。
かようにして、ロン毛、なかなか不便ぞなもし。
わしもショト毛にしようかなー。美容室いくか。
でもやっぱりいやだな。うちを出るのは。
やるなら出張でやってもらいたい。
なぞはせかいにちみちみている。1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
はやぐい王
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
うんこのなかま、風
きょうもうんこのなかま「風」がすごく吹いている。
窓がガタガタ、壁がガタガタ、奥歯がガタガタいってうるさい。
うるさいのだけれど、だんだんきにならなくなる。
そのへんは、掃除機と大違い。
掃除機はいつまでもうるさい。公害だと思う、掃除機。
人間のメスのほう「みいかあさん」は、掃除機が好きで、よく鳴らしている。
ヘビメタの一種かもしれない。
だとしたら、みいかあさんは「ヘビメタメス」ということになる。
じゃあオスの人間の「しいかあさん」はなんだろう?
筋トレをするとき「ふんふん」と鼻息がうるさいのが、「しいかあさん」。
鼻息といえば、加湿器。
ずっとぷしゅーーーっていっている。
だから「しいかあさん」は、「加湿器オス」だ。
いまいちつまらない。わすれよ。
ポン・プルクワによる『猫の教科書』ねこのこころえ4
ひさびさに、わしの別荘「人間のベッドの下」荘をたずねてみた。
そうじはしっかりされていて、ホコリはない。
みいかあさんは、掃除好きで助かる。
でも、へんなものがひとつあった。本だ。
こんな本をおいておいたつもりはない。
アマゾンの置き配か。
そういえば、銀のさらを頼んだ気がする。
でもあれ、夢かも。おそるおそる本を開いてみる。
開いてみると、ポン・プルクワという猫が書いた『猫の教科書』というものだった。
なんだろう、これ。カルトっぽい……。
おもいだした。
これ、屋根裏で発見した、先代の猫の書いた飼い猫のための本だった。
たしか。ポン・プルクワというのが先代の猫。
そのむすこに「カント」という雄猫もいた。
この写真がふたりのわかしりりころの写真。
ひさしぶりに読んでみた。
ねこのこころえ4「誰よりもはやく喰うべし」
PP「猫たるもの、ごはんは矢の如くはやく食べるべし。
さもなくば、奪われる。この世は、寂聴教職。
のんびり食べていると他の犬猫人間に奪われる。
奪われたくなければ、誰よりも先に食べ尽くすべし。
そして、まだ食べているやつがいたら、そいつのごはんを奪うべし。
あたしら猫は貯金ができない。しかし貯金に近いことができる。
それはデブ。太ると栄養を蓄えられる。
動きが鈍くならない程度に太るべし。
太るためにも、速く食べるべし。奪うべし。
デブは強者のあかり。」
なるほど。はやく喰うべし、と。
そういえば、わしもときどき子分猫の「あめ」にごはんを奪われそうになる。
これじゃあ、生き延びれない。
「寂聴教職」の意味はわからないけれど、語感から言ってたぶん「弱肉強食」。
わしは、生き延びたい。
わしのくちは上品で小さいので食べるのが遅い。
これを訓練して、速く食べられるようにすべきだろう。
はやくなったら、「あめ」ついで犬探偵ゾーイはかわいそうなんで飛ばして、人間の食べものを奪うのだ。
はやべんとっくん
はやく食べる特訓をはじめた。
まずはあまりかまずに飲み込むようにした。
これでかなりはやくなった。
あとは口を大きくあける特訓をした。
あくびを1日10回して口を大きくしようとしている。
順調に行けば、わしが一番はやく食べられるようになるはずだ。
はやぐい王にわしはなる。
なぞはせかいにちみちみている。1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
ひとりの時間
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
平和
わがやは平和。
人間の番、みいかあさんとしいかあさんは仲良くている。
しいかあさんは、筋トレをさぼっていて、からだがだんだんしぼんできているし、おなかまわりに肉が付き始めて、素敵。
みいかあさんは、庭で土をほったり、埋めたりしている。
埋蔵金でも探しているのか。
子分猫の「あめ」は、毎朝ジョギングしている。
犬探偵ゾーイは、前よりちょっと元気になったり、元気がなくなったりしている。
3歩進んで3歩下がっている。
平和。ザ・平和。ジ・平和。
天気も良い。
そとからは、鳥の鳴き声と人間のこどもがはしゃぐ声が聞こえてくる。
庭の木が、そよ風に揺れて、YMCAの振り付けみたいな動きをしている。
平和。平和になると、探検家、ベッチーはちょっとひとりになりたくなる。
—探検家には、そういう時間がときどき訪れる。
完璧な絶望が存在しないようにね。—
村上春樹の言葉をあとにくっつけるとそれっぽくなるかと思ったけれど、あんまりならなかったみたい。やれやれ。
ひとりの時間
わしが、ひとりになれる場所は決まっている。
しいかあさんの高い机の上だ。
ここに登るのは大変で、子分猫の「あめ」はついてこられない。
ましてや犬探偵ゾーイなんて二階にもあがれない。
しいかあさん部屋は2階にあるのだ。
この場所にあがるには、まずは低い机にジャンピングする。
「あめ」はここにも登れない。
そこから、距離およそ5メートルはあるであろう高い机まで、わしはさらにジャンピングする。
着地が大変で、わしのあしは毛だらけなので、滑って落ちそうになる。
するとしいかあさんが、きゃっちしてとめる。
やれやれ。
こうして、わしは、ひとりになれる場所を手に入れる。
なかなか大変なのだ。
わしがひとりで、のんびりしてる間、しいかあさんは、この黒いポチポチを押し続ける遊びをずっとやっている。
かれも暇なのだろう。やれやれ。
することなんて、なにもないのだ。やれやれ。
おもうこと
ひとりの時間をすごす、わしはいろいろなことを考えたり、考えなかったりしている。
かぜ、月、朝、夜、朝ごはん、家族の風景、朝ごはん、さいきんおもちゃで遊んでもらっていないこと、夜ごはん、辻仁成、夜ごはん、おなら、夜ごはん。
ごらんようにさまざまなことを考える。
そう、わしは哲学者。まるで。
哲学者って、やっぱりそれっぽいことを言うもの。
哲学者っぽいことをわしも言いたい。
“朝ごはんの来ない朝はない。夜ごはんが来ない夜がないようにね。”
どうお?
なぞはせかいにちみちみている。1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
ぼっこを手に入れた
わしは、ねこ探検家ベッチー。もと不良。
通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
ぼっこをしゅうとくした
いぜん(https://becchiy0310.hatenablog.com/entry/2021/09/30/102647)ポン・プルクワが書いた『猫の教科書』を読んだことをはなしたと思うけど、そこに「ひにあたるべし」とかいてあったのだけれど、しょうじき面倒で、そんなに陽の光にあたっていなかった。
ところがどっこい、さいきんさもくなってきて、さもくなって気づいたのだけれど、陽の光ってかなりあったかい。
日陰だとざわっとするのに、ひなたはぽわーーっとする。
ひなた、良い。ということで、わしは、ひにあたるようになった。
2階なら、わしのビルのペントハウスがぼっこスポットとして五つ星。
弟子の「あめ」もいっしょにぼっこするとあったかさは倍増。
狭くなるのもいい。わしは狭いところがまあまあすきだから。
いっぱいぼっこすると毛のにおいがかわる。
かわったあとは、やっぱり舐める。これが健康にいい。
「ぼっこあとの毛をなめるようになってからは、びょうきしらずで、膝のいたみもなくなりました」(1歳、鎌倉在住)、
「ぼっこあとの毛をなめてからというもの、朝はジョギング、夜はレスリングとスポーツをたのしめるようになりました」(1歳、鎌倉在住)、
「ごはんがおいしくなって、食欲が増えました」(1歳、鎌倉在住)、とかような声も多数寄せられています。ぼっこって良い。
ぼっこのこつ
ぼっこは、まんべんなくするのが良い。
表面を日にさらしたら、次は裏面。右左、オモテウラ。
まんべんなく浴びる。
夕方近い陽の光より午前中のおそめか午後の早めが良い。
ひとりぼっこもふたりぼっこも家族ぼっこも良い。
家族ぼっこは、わしら猫にくわえて犬探偵ゾーイと人間たち、みんなでぼっこすること。
にんずうが多いので、どうしてもソファまわりになって陽の光の質がすこし落ちる。
しようがない。
「あめ」なら、あめの毛をわしがなめたり、あめがわしの毛をなめたりする。
コミュニケーションと栄養のマリアージュなめ。
そんなわけで、みんなにもぼっこはおすすめ。とくにさもい季節に。
なぞはせかいにちみちみている。1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
ひまのかいぼう
わしは、ねこ探検家ベッチー。
もと不良。通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
なんでだろう
ひまだ。なんでこんなにひまなんだろう。
探検家なんで、探検すればいいんだけど、いまちょっとそういうきぶんじゃない。
探検休業中。
本もよみたくない。そしてひま。
ひぃまぁ。ヒマッ。ヒューマー。
イントネーションをかえても、巻き舌にしても、きぶんはかわらずひま。
ひまってなんだろう?なんでひまなんだろう。
みんなどうしているんだろう。
仕事(人間が日々心身を注ぐ宗教)でもしようか、しまいか。
トビオアのトビ by シェイクスピア。
ひまのしょうたい
ひまがすぎるので、ひまってなにかをけんきゅうすることにした。
まずはひまを採集するひつようがある。
意識をひまに集中するとあたまんなかに「ひま」がだんだんかたちになってくる。
それをちょっとおろして、のどのあたりに移動する。
のどのまんなかまできたら、いっきに吐く。
吐いたら、それを研究室(2かいにある)までもっていく。
これをしらべれば、ひまの正体がわかるはず。
ちなみにひまのかたちは、ちょっと灰色がかった白色の雲みたいな感じで、匂いは古い本みたい。
ひまのかいぼう
採取したひまを助手のあめトンくんとともに解剖することにした。
こちらがあめトンくん。
若さだけが取り柄。あとくっつくと温かいのも取り柄。
若さと温かいのダブルカップ。
さっそく解剖してみた。けっこうじゅうだいな発見があった。
さっそく(あめトンくんが)論文にして猫科学雑誌『ニャウチャー』におくることにする。
どんな発見か。それは、
ひま=らくで安全で安心になった代償
ということじゃった。
まずは採取したひまを、犬が飲んだ水にねむの木の葉っぱ、ちいさい蜘蛛の死体、みみくそにいれてよく溶かしたところにぶちこむ。
するとひまはきれいに分解する。
分解されたものねこんびきょうという拡大鏡でしょうさいをみる。
すると分解されたもののひとつは「苦労」だった。
苦労をさらに分解すると「たべものをさがしてみつけてたべる」と「「ねどこをさがしてみつけてねむる」や「あったかいばしょをみつける」「なわばりをつくってまもる」などになった。
この苦労をつかわないで放置したため、ひまに変質してしまったようなのだ。
さらにもうひとつのひまの構成要素は「警戒」だった。
これは敵やなわばりをうばいにくるやつ、元気過ぎるオス、悪い人間や車などから身を守ろうとするもので、これも使わないことで変質して、ひまとなってしまっている。
つまりである。
ひまをひまでなくするためには、家出をするのがいちばんということである。
助手のあめトンくんと相談し、わしらはひまを受け入れ、家出という選択はゴミ箱にすてることにした。わしのうちのゴミ箱はふたがついていて、チッキンにある。
わしは、ふたがあくのをまって、家出という選択をすてておいた。
これが、わしがチッキンで待機しているときのりりしいすがた。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
わる
わしは、ねこ探検家ベッチーだぜ。
通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおってるんだぜ。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャルぜよ。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」じゃけん。
わる
わしとあめは、きょうからグレることにした。ぜ。
ルールなんてだいきらい。
たべたいときに食べて、ねたいときにねる。
人間のさしずにしたがって、飼い犬みたいに首輪をつけられて(そういえばゾーイは首輪をつけられていない)いきていくなんてまっぴらごめんにょ。
自由。フリーダム。
しかれたロールのうえをいきていく、そんなのごめんだぜ。
ぜんぶごめんだ。すみませんだ。
やりたいようにやる。かべでつめをとぐぜぇ。
でもといでみたけど、ダンボールでできた爪とぎのほうがとぎやすいのでかべでとぐのはやめた。
わるだぜ。わるいはチッキンにあがって人間のごはんを勝手に食べるぜぇ。
あがってみたけど、何もなかったぜぇ。
それに包丁とかあるから危ないので、やめることにしたぜぇ。
犬探偵ゾーイをしばいて、しゃていにするぜ。
でもゾーイは弱っているし、としとっているし、びびりだから、かわいそうなのでそっとすることにしたぜぇ。
うちのそとにでちゃだめって校則なんてまっぴらだぜ。
わしとあめは、このうちをでていくことにするぜぇ。
いえで
いままでおせわになったから、さすがにあいさつをしてからでていくとにしたぜぇ。
ふたりそえろえて、人間のしいかあさんとみいかあさんに「おせにゃわになりましたが、なにか」といってやったぜぇ。
玄関で。びしっと。
するとみいかあさんがこんなはなしをしてきやがったぜぇ。
「そとに出たら、自由だけど、ベッチーは毛がすぐにからまるから、ブラッシングしないとうごきにくくなるし、虫がついちゃうよ。それからご飯はじぶんでさがさないといけないし、雨が降ったら濡れるよ。遊んでくれる人はいないし、車に惹かれると内臓と目が飛び出して死んじゃうよ。それだけ気をつけてね!」
わしとあめは、そのはなしを聞いて、相談をすることにした。
自由って大事だけど、ご飯はでてきたほうがしいし、遊んでほしい、虫がついてかゆくなるのはいやだし、まだしたこと無いけど、目が飛び出るのとか死ぬのとか、いやーーーなかんじがする。
いえでちゅうし
ということで、いえではちゅうしして、うちのなかで不良をつづけることにしたぜ。
わるは過酷だということを学んだ。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB
ちょうどいい日
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
ちょうどいい日
今日は9月63日。そとの世界の天気は晴れ。
窓は網になっていて、そとのにおいや音がする。
からっとしていて、毛はむわむわしない。
少しすずしいがさもいほどではない。
子分猫のあめにくっつくといいぐあいのぬくぬくになる。
家人(人間たち)は、ふたりともうちにいて、2かいにいったり、1かいにいったりしている。
けんかはしてない。
おどろいたことに、人間のひとり「しいかあさん」が、みえないだれかと話をしていた。
かなりぼっくりした。
そんなしいかあさんをみて、思い出したんだけど、「みいかあさん」もときどきひとりで話をしていた。
しいかあさんは、なにやら笑っていたけれど(笑うというのは、しゃっくりみたいな感じの反応で、機嫌がいいときに起きる)、みいかあさんがひとりで見えないだれかに話をしているときは、なんかやくそくみたいなことをしている。
ありゃ、ちょっとこわいなぁ。なんだろう。
もしかしたら、わしら猫にはみえない人間かなにかがいるのかなぁ。
でも匂いも気配もないにょよ。
あれ、もしかしたら、神様かなー。
神様って、目に見えないけど、人間が信じているやつ。
宗教。だとしたら、しいかあさんは、神様にむかって「じゃあ、もう、別れたほうがいいんじゃない?」と話していたし、みいかあさんは「じゃあ5時半くらいに取りに行きます」と神様にむかって話をしていた。
神様は、付き合ったり、別れたり、泣いたりしたり、予約を受け付けたりするのかもしれない。
いそがしそう。ドラマチック。
それ以外、きょうはとってもちょうどいい日。
涼しい。でも寒くない。天気が良い。でも暑くない。
窓から風が入ってくる。でもじっとりしない。
トリがときどき外で鳴く。
きゅるりきゅるりと鳴くトリがいる。
人間もそとにあまりいかないでうちにいる。
ちょうどいい日。
あめが、しいかあさんの部屋を探検していた。
これは葉っぱ。あめは、ときどき葉っぱを食べては吐く。
この葉っぱは食べていなかった。
みいかあさんもときどき吐く。
だれか他の人間がうちにきて、夜遅くまで喋ったあとに吐く。
たぶん葉っぱの食べすぎ。
あめとみいかあさんは似ている。
ふたりとも、葉っぱを食べすぎて吐く。
ゲロ姉妹。ゲロ親子?ゲロコンビ。ゲローズ。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB