ねこ探検家ベッチー

ロン毛の探検家、ベッチー。通称「ベッチー」。BBともいわれる。ちんちばぺるちゃ猫。

ねこのこころえ2「人間の起こし方」

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わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
 
ポン・プルクワ(著)『ねこの教科書』

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わしは最近、どくしょか。
ポン・プルクワという猫がかいた『ねこの教科書』なるものをぽらぽらとよんでいる。
1つめのはなしは、「ひにあたるべし」というはなしだった。
猫たるもの、ひのひかりをあびねばならんということだった。
さいわい、わしの住むこのうちは、日向だらけなので、どこでもだいたい「ぼっこ」(陽に当たること)ができる。
このほんのとおり、まいにちひをあびている。
おかげで毛がふわふわ。
いいかおりまでする(たいようのかおり)。
 
つぎのはなしは、こんなタイトルだった。「人間の起こし方」。これは、きょうみぶかい。
 
ねこころえ2「にんげんのおこしかた」

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このねこは、ポン・プルクワの息子の「カント」なのだとか。えらそう。
 
 
ポン・プルクワいわく
「人間といういきものは、あさ起きない生き物である。
あたしたち猫は、夜明け前くらいからお腹がすきはじめる。
しかし飼い猫なので、狩りにでかけたりできない。
(なかには、飼い猫でありながら、外に出て自由に行動できる「ハイブリッド猫」もいるそうだ。
ニャクシーで知った。
ニャクシーとは、猫のソーニャルニャットワーク。
上を向いて耳を3回動かせば、誰でもログインできる。
ちなみに外オンリーで暮らす猫は「アウトドア派」と呼んでいる。)。
インドア派の飼い猫は、快適だが、ごはんは人間に管理されている。
つまり、人間が起きずして、朝ごはんをたべることはむずかしいのだ。
もちろん、ごはんが隠されている場所やチッキン(人間がごはんをつくるばしょ)を探索してゲットする手もある。
しかしこれをやると怒られるし、対策を練られてしまう。
お腹がすきすぎたときの、奥の手だ。
しかし、あきらめることなかれなりけり。
“起きぬなら、起こしてしまえばいいじゃない”というわけだ。アントワネットマリーのことばだ。
人間は起こせば起きるのだ」
 

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これは、やくにたちそうなはなし。
わしも朝の空腹と退屈には、困っていたところだ。
わしなりに起こし方を開発してきたが、ここはひとつせんだいのちえを拝借してみることにしたい。
はなしは、こうつづく。
 
PP
「人間の起こし方には、軽いやつからヘビーなやつまであって、順に①かんせつ技、②ちょくせつ技、③きょうはくがある。
じょうきょうにおおじて、技をえらぶべし。
つぎにそれぞれをせつめいする。」
 
①かんせつ技

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ポン・プルクワとむすこのカント。くっついてねるんだ。わしはやったことない。
 
PP
「かんせつわざは、バニエーションがほうふ。
鳴くのもこれにあたる。
しかし、鳴きつづけるとつかれる。
あたしは、息子にやらせて自分では鳴かなかった。
(ベッチーもあめにやらせようかなー)
おとをたてるというのもある。
(ベッチーは、はしごならし、かべならしなど、このおとをならす技をよくつかっている)
なかなかしょうえねなわざもあって、それは“じっとみつめる”というやつだ。
ねている人間は、じっとみつめているとおきる。
おきるとびっくりする。
びっくりするとふとんからでてごはんを出すことがある。」
 
②ちょくせつ技

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PP
「ちょくせつ技は、いいかえれば“こうげき”である。
舐める、踏む、人間のボデーにジャンプしておりる(人間のねどこのちかくに登れるところがあるとき使える。これはこうかてきめんで、百発百中で起きる)などがある。
なかでも、ウルティメットな技が、「かぎつめ」だ。
これは、むすこがあみだした技だ。
まず、ひびトイレでうんこにすなをかけるときに、できるだけ爪でうんこにふれる。
これをしばらくやると爪が臭くなる。
これを「どくつめ」という。
「どくつめ」が、完成するとひぎ「かぎつめ」がつかえるようになる。
「どくつめ」を人間の鼻のあなにつっこむのだ。
あたしの飼い主気取りの「くねくね」は、これをやられるとキョンシーレベルでとびあがる。
ちなみにボデージャンプは、ちゃくちにきをつけないと脚をこわす。
あたしはいっかい脚をわるくしたことがある。
きをつけるべきべし。」
 
③きょうはく

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PP
「ちょう知的こうどテクニックが、この“きょうはく”だ。
あたしは、テレビ(壁の一部が動いて音がでる。おもしろい)で覚えた。
“おくさん、むすこさんがどうなってもいんですかい?”といってようきゅうをのませる、これが“きょうはく”だ。あくのみち。
これをやるには、人間が大切にしているものをしっていないといけない。
日々観察して、人間が何を大事にしているのかをみきわめるのだ。
あたしとむすこが使った“きょうはく”のれいをあげよう。
 
ひとつは「しょるい」だ。
人間は、紙を大事にしている。
パソコンというきかいで音を立て続けているとときどきべつの場所から紙がでてくる。
これが人間の宝物になるときがある。
夜遅くまで、カチャカチャやっているときの紙がとくに大事みたい。
れをばらまく、噛む、などをすると人間はあわてて起きることがある。
もうひとつは、食器だ。
人間は食器が大事だ。
しかし壊すとすごく怒られる。
壊さずに「壊れるかも」という音をだすのだ。
そうするとあまり怒られないかわりに、人間は慌てて起きる。
以上が、人間を起こすテクニックだ。」
 
とかかれていた。
かんそう

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さんこうにしよう。
しかし“きょうはく”はめんどうそうだ。
しかし、いざとなったらつかえるように、きょうから人間(「みいかあさん」と「しいかあさん」)のたいせつなものがなにか、しらべることにする。
 
 
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB