『ねこの教科書』をみつけた
わしは、ねこ探検家ベッチー。
通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおってる。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。
ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
ねこの教科書
わしのうちには、屋根裏というひみつの場所がある。
ときどき、わしにないしょで「しいかあさん」がのぼっていく。
わしは「しいかあさん」をびこうしているときにしった。
本棚にある青い本をひっぱると天井から階段がおりてくるしかけになっている。
光るキカイを片手に「しいかあさん」がかいだんを登って消えていき、しばらくするとおりてくる。
どうみてもなぞのたまてばこ。
しかししくみはわかった。
「しいかあさん」と「みいかあさん」がいなくなるひをわしはまった。
まもなくして、2頭はどこかにでかけていった。
わしは、本棚の青い本をひっぱってみた。
するとやっぱり階段がおりてきた。
じょうじょうだ。
わしは、きをつけながら、かいだんをのぼった。
なかには、いろいろとふるいにおいのするものがいっぱいあった。
よろいや剣、いす、ぼうえんきょうなど。
そのなかで、あたらしめのなにもかかれていない本をみつけた。
このほんにわしは、どうもひかれた。
屋根裏からおとして、ベッドのしたまではこんで、いつでもなかみがみられるようにくふうした。
じょうじょうだ。
青い本をもういちどしっぱるとかいだんはもとどおりになった。
ほこりのうえにできたわしのあしあとはしっぽでけした。
ぬかりもゆだんもない。
なんにもない。
こちらが、みつけたひみつの本
わしは、ベッドのしたまでもっていったあと、このほんをひらいてみた。
ひらいて、びっくり。
わしは、ぼっけえおでれーた。
なかみは「ねこの教科書」だった。
かいたのは、「ポン・プルクワ1世」というねこだった。
とびらには、こうしるされていた。
“すべてのかいねこに捧ぐ。あたしが生きてみたこと、知ったこと。”
かなりぶあつい。
めんどくさいので、わしはゆっくりよむことにして、本をとじた。
気が向いたらよむことにする。
なぞはまだまだある。「ベッチー」こと、ベッチーがおおくりしました。
BB