てんき
わしは、おとな。おとななベッチー。
通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおってる。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
そして探検家。
わしの家族は、「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」、そして後輩猫の「あめ」。
てんき
てんきというのは、くうきのぐあいのことをいう。
きせつによっても、あつかったり、あつくなかったりするけど、てんきはじめじめしたり、じめじめしていなかったりするぐあいのこと。きせつが、おやで、てんきがこども。
きせつのほうが、えらいから、あついなつは、てんきのぐあいより強い。
なつだと、てんきがくらくても、ばっちりあつい。
しかし、てんきもてんきで、きせつにかんけいなく、みずをふらしたりする。
これを「あめ」という。
うちの後輩と同じなまえ。
あめがふると、そとからおととにおいがする。
なつだとにおいがつよい。
「しいかあさん」は、それを「つちのにおい」だという。
つちというのが、よごれのことだ。
「みいかあさん」は、からだや手についた「つち」をみつけると「きたない」といって洗う。
たしかに、なつにふるみずは、つちのにおいがする。
しぶやにいるときには、ほとんど嗅いだいことがないにおいだった。
かまくらには、つちがあるみたいだな。
まどをあけるとにおいはつよまる。
これは、「くうき」というものが、うちのなかにはいってくるせいだ。
「くうき」とは、「エーテル」みたいなものだ。
わしのめにはみえないが、においではわかる。
くうきは、ちいさなつぶみたいなもので、それににおいがのっかってながれてくるわけだ。
「エーテル」は、ひかりをはこぶつぶなんだとか。
においをくうきがのせてはこび、ひかりをエーテルがのせてはこぶ。
わしにチュールを運んでくるものもあるといいんだけど、いまのところなさそう。
発見したいものだ。
「あめ」をはこぶもの
チュールをはこぶものはまだ発見していないが、ほんじつひとよんまるごーに、「あめ」をはこぶものを発見した。
「かご」というものだ。
「しいかあさん」が、かごをつかって、「あめ」をはこんでいた。このよには、なにかをはこぶものがいっぱいあるようだ。
わしのうちにあるはこぶものをいろいろとさがしてみた。
1.かご(「あめ」をはこぶ)
2.くうき(においやおんど、けはいをはこぶ)
3.エーテル(ひかりをはこぶ)
4.コップ(えきたいをはこぶ)
5.おわん(さかなのにおいのするえきたいをはこぶ)
6.おさら(ねこやいぬやひとのごはんをはこぶ)
7.かばん(いらないものをいっぱいはこぶ)
8.くるま(べっせかいにわしやひとをはこぶ)
9.かいらんばん(かみをはこぶ)
10.すいとう(コーヒーをはこぶ)
これが、いまのところ、わしがはっけんした、うちにある運ぶものリスト。
てんきと犬探偵ゾーイ
てんきが、ごきげんじゃないと犬探偵ゾーイのげんきがなくなる。
ごきげんというのは、すずしてく、じめじめしていなくて、あかるいことをいう。
げんきをつくるのは「えいよう」だという。
つまり、てんきが、犬探偵ゾーイにえいようを運んだり、運ばなかったりするということか。
ちゃんと働いてほしい、てんきには。
いっかのだいこくや、「ベッチー」こと、ベッチーがおおくりしました。
BB