ねこ探検家ベッチー

ロン毛の探検家、ベッチー。通称「ベッチー」。BBともいわれる。ちんちばぺるちゃ猫。

キングがけ

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わしは、おとな。おとななベッチー。
通称「ベッチー」。または「おとベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。
ぴちゃぴちゃのギャルで探検家。
きのうおとなになりました。
 
わしには、家族がいる。
家族は、ひとの「しいかあさん」(オス)と「みいかあさん」(メス)、犬で探偵の「ゾーイ」(メス)、そして猫で、イライラさせてくる、こうはい「あめ」(メス)。
 
ひとりになるじかん
 
わし、ベッチーは、ぴちゃぴちゃのギャルなのに、わけあってきのうおとなになった。
なりたて。ぴちゃぴちゃのおとな。
おとなは、こどもとちがって、がまんをすることがある。
したくないのにするがまん。わけわからない。
これを「ふじょうり」とよぶのだとか。
べつめい「かふか」。
わしは、おとなになって、ふじょうりになって、かふかになったというわけにょ。
 
かふかでも、ふじょうりでも、おとなでも、がまんするので、つかれる。
つかれるとおとなはひとりになるじかんがひつようになる。
 
ばーにいって、「まっからんの500ねんものを」とたのむぐあいに、ひとりになるひつようがある。
しんじんの「あめ」は、ねるときいがいは、わがや、のすべてにいくことがかのうになった。
りょういきてんかいされてしまった。
にかいにいても、「あめ」がついてくる。
わしには、ひとりになるばしょが、ほとんどなくなってしまった。
ばーにはいけないし、いかない。
猫だから。
猫で、大人で、ベッチーなわしが、ひとりになれるばしょ、それは、このがけである。
ひとは、このがけを「ライオンキングみたいながけ」という。
だから「ライオンがけ」とよばれている。
わしは、イライラするとこのがけにくる。
ここは、しずかだ。
しずかながけで、わしは、こころがすこしずつしずかになっていくおとにみみをすます。
ざわざわしたいらだちは、あしのうらにいっぱいついたトイレ砂がゆかに散らばらるように雑多にひろがる。
トイレ砂なら、「みいかあさん」がそのうちそうじしてくれるが、こころのトイレ砂はじかんが、そうじしてくれる。
 

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このがけにいると、わしはひとりになれるが、どうじにうちじゅうのおとをきくことができる。
「みいかあさん」が、テーブルでなにかしているおと、犬探偵ゾーイが、トイレでおしっこをするおと(そしてにおい)。
「しいかあさん」が、へやでひとりでわらうきもちわるいおと。
そとからもいろんなおとがする。
それらにみみをすましていると、わしのこころのルンバが、トイレ砂みたいないらいらをじどうですいとってくれる。
「おとなには、こういうひとりのじかんがひつようなんです」って、あしだまなもいっていた。
 
せいちょう、それはきみがみたひかり

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わしは、おとなになってしまったので、こういうひとりのじかんで、じぶんの瑛太をやしなう。
そしてまたげかいにもどって、こうはいにきょういくし、「みいかあさん」と「しいかあさん」には、ひつようなクレームをいれ、きよわな犬探偵ゾーイをなぐさせる。
いわば、このうちとこのかぞくは、わしがめんどうみているようなもの。
こういうのを「いっかのだいこくや」というのだそうだ。
「だいこくや」をしらべたら、ちばけんというせかいにあるおおきな質屋さんだった。
つまり、わしは「いっか」の質屋さんということになる。
「いっか」とは、やわらかいさかなで、あしがおおいいきものだそうだ。
まとめると「あしがおおい魚の質屋さん」ということになる。
つまり、ぬれて、やわらかくなるほどいそがしい、うでどうけいやほうせきをかいとってお金をあげるしごとのひと、ということだ。
わからない。
 
なんし、わしが、このいえをまもっていくしかないということだろう。
わし、まだわかいのに。
これが、しゅくめい。デスティニー。
みんなまとめてめんどうをみていく。

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いっかのだいこくや、「ベッチー」こと、ベッチーがおおくりしました。
BB
 
ちなみに「いっか」って、こんなんだって。