ねこ探検家ベッチー

ロン毛の探検家、ベッチー。通称「ベッチー」。BBともいわれる。ちんちばぺるちゃ猫。

わしは、おとなになった

f:id:becchiy:20210915165751j:plain

わしは、ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャルで探検家。
わしには、家族がいる。
家族は、ひとの「しいかあさん」(オス)と「みいかあさん」(メス)、犬で探偵の「ゾーイ」(メス)、そして猫で、わしのこうはい「あめ」(メス)。
 
「あめ」をきょういく

f:id:becchiy:20210915165837p:plain

わしがきめたことではないが、新人猫の「あめ」が、かぞくになった。
しばいても、しばいても、「あめ」はなかなか、れいせつ(礼節)というものをしらない。
犬探偵ゾーイが、おしっこをしているところにジャッピングアタックをかますわ、わしのおもちゃをむだんでつかうわ、あと「ごろごろ」うるさい。
わしの「ごろごろ」は、シューベルトみたいにひかえめ。
なのに、「あめ」の「ごろごろ」は、デスメタルれべる。
 
しばく、さくせんをかえたほうがよさそうにおもう。
おしてだめなら、よこにスライド。
かのゆうめいな、ながれぼしのちゅうえいのことば。
しばくのを、やめて、きょういくをすることにした。
 
きょういくとは、おしえることではない。
まなばせることなのだとか。
これは、少女隊のちーこのことばだとか。
というわけで、わしがすることを、しないことを、こうどうでみせて、「あめ」に「こうやったら、あんなすてきな猫になれるのか」ということをがくしゅうさせることにした。
きひんのあるあるきかた、犬探偵ゾーイへのやさしくもひかえめなせっしかた、ごはんのたべかた、ひるねのしかた、などなど、をみせて、まなばせる。
わしは、いままで、きにしたことがなかったが、これからは、新人のめにうつるじぶんをいしきして、こうどうするようになった。
「ていどたいせつ、ゆだんたいてき」。
これは、あそうざいばつのかくん。
わしも、ゆだんせず、じぶんのこうどうをいしきすることにした。
 
きがつけば、おとなになっていた、わし

f:id:becchiy:20210915170023p:plain

わしは、いままで、けっこうじゆうにいきてきた。
じゆうきまま。きまぐれ。きまぐれロード。
いろはわからない。
それが、新人のために、きままをやめることになった。
きまぐれロードはいきどまり。
これからは、おとなのかいだんをのぼって、まっすぐすすむことになる。ゆうひをまどから、みながら、わしはきづいてしまった。
 
「あ、わし、おとなになっている」
 
むかしは、やんちゃしていたこともあった。
ひとがみずをためたところにだいびんぐしたこともあったっけ。
あれはびっくりぽんした。
しかし、いまのわたしは、ゆうがでひんのある猫のみほんにならなくてはならなくなった。
むじゃきにすごしたこむすめのじだいはおわった。
さいにゅうじょうおことわり。
こうやって、猫って、おとなになっていくんだ、って、わし、わかった。
しってしまった。
「あめ」をみていると、わかいころのわしをおもいだす。
わかいころのわしそっくり。

f:id:becchiy:20210915170142j:plain

おとなはつかれるので、ちゃんとやすむ。
そういえば、さいきん、ぜんぜん探検していない。
いそがしくて。
 
 
「ベッチー」こと、ベッチーがおおくりしました。
BB