犬探偵ゾーイは戦士
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
元気じゃなくないかもな犬探偵ゾーイ
「ゾイノ・ゾッパーナ」こと犬探偵ゾーイは、老化とか病気とかではんぶんくらい死にかけていたんだけど、温めたり、ごはんを無理やり食べさせたり(のこりはスタッフ猫が美味しくいただきました)しているうちに、ちょっと元気になってきた。
ごらんのとおりのかおいろ。
かちゃかちゃと(犬はなんと爪を出したままで歩く。自己主張が強い。)音を立ててリビングを歩くほど元気になってきた。
うんこも硬い(元気がないとウェッティーになる)。
おかげで、人間のメスの「みいかあさん」も元気になってきた。うちのなかが元気な気配。
犬や猫が弱まるとき
わしら、猫や犬探偵ゾーイとかは、元気がなくなると、人間みたいに病院に行ったり、薬を飲んだりしようとはしない。
どうするかっていうとひたすら隠れてじっとして警戒しながら休む。
吹雪にあった登山家みたいにじっとうずくまって、元気が帰ってくるのをまつ。
帰ってこないなら、終わり。
だからひたすら待つ。
去った元気にはGPSとかついていないので、いつかえってくるかわからない。
でも、まあ帰ってくるはず、と思って待つ。わしらには、不安はあまりない。
帰ってくるのを待つ間は、待つというよりは、固まっているみたいな感じだ。
弱っているときには、襲われるのがデフォルトだから警戒もする。
逃げるか戦うかの力を振り絞れるようにしておく。
わしらのお医者さんや薬は、わしらの身体の可能性しかない。
だからできるだけ食べたい。
食べて元気を作っておきたい。
ただの食いしん坊ばんざいじゃない。生きるために食べたい。
犬探偵ゾーイも戦士
そういう意味では、わしら猫や犬探偵ゾーイは、死という敵と毎日戦っている。
わしは、御存知の通りぴちゃぴちゃのギャルだけど、それでも死というものは、壁の薄いお隣さんみたいにそばにいて、それを常に感じている。
ここからこっちが生きるで、ここからあっちが死んじゃう、っていうのはある。
ときどきあっちがわに落ちそうになるとわしらは、ぐっとこらえてじっとする。
引きづられそうになるのにあらがう。
戦いだ。戦っているから戦士。ゾーイ戦士に、ベッチー将軍に、あめ軍曹だ。
うちの人間たちも戦っていてるから、かれらも戦士。
しいかあさん二等兵とみいかあさん少佐。
しいかあさんのほうが偉そうだけど、みいかあさんのほうがご飯を多くくれるし、ブラシも良くしてくれるから階級が上。
というわけでわしは探検家けん戦士。
犬探偵ゾーイは、探偵けん戦士。
家族は軍団。ベッチー軍団。
なぞはせかいにちみちみている。1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB