よるとひる
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と子分猫の「あめ」。
よるとひる
ごにょんじのとおり、わし、通称「ベッチー」は探検家。
探検王を目指しているわけではないけど、探検家。
探検家は「探検する」「家」と書く。家とは「ホーム」。
ゆえに、わしは「探検ホーム」……。「探検ホーム」ってなに?
とにかく探検家。ホームでも探検家。
なので、ひび探検にあけくれている。
あけてもくれても探検家。あけてもとじても探検家。
「あのーわたくし、こういうもので」ってわたすとしたら、その紙にこう書かれている「探検家」。探検家ベッチー。
探検していてすごいことにきづいてしまった。
おもわず毛玉をはいてしまうほどに驚いた発見だった(はいた毛玉はスタッフが楽しく転がしました)。
それは、毎日暗くなるし、毎日明るくなる、ということだ。
みんなあたりまえだと思っているかもしれないし、わしもきづくまであたりまえだと思っていた。
しかしにゃんで、暗くなったり、明るくなったりするのだろうか!!!!!?????これは二文字でいうとあれである。
「なぞ」
さっそく暗くところと明るいところを探してみた。
くらいところ
まずは、あめのあしのうらを調べてみた。
くさい。くさいけれど、暗くなかった。
というか、わしもあめも犬探偵ゾーイも人間たちも、それだけでは、暗くも明るくもない。
この研究において、暗くも明るくもないものは、「その他さん」にぶんるいすることにした。
しかし「その他さん」は多すぎた。
だいたいぜんぶ「その他さん」だ。
そして、またわしは、すごい発見をした。それはこれだ。
「明るくないところが暗い」
明るいところいがいは、ぜんぶ暗いのだ。
むかいのホーム、路地裏のまど、どこでも明るくないところは暗い。
だから、まずは「明るい」を探すべきじゃったのだ。
あかるいところ
まず、朝ごはんから夜ごはんのあいだは、世界は全体的に明るい。
これを人間は「ひる」とよんでいる。その最初のほうを「あさ」と呼ぶ。
つまり「ひる」のあたまのほうが「あさ」だ。
そして「ひる」の終わりのほうを「ゆうがた」と呼ぶ。
つまり「ひる」のしっぽのほうだ。
ずにするとこうなる。
ひるがいるあいだは、暗いはすみっこにしかない。
しかもすぐににげる。
たとえば「おしいれ」。「おしいれ」のなかは暗い。
しかす、開けて中を見ると「暗い」は消えて、明るいになる。どこもそう。
夜ごはんごろになるとそとの世界は暗くなる。
まどからみる外は、暗い。
しかしうちのなかはまあまあ明るい。
明るいのは、光るものがあるからだ。
光るものを人間は「しょうめい」と呼んでいる。これは、話しかけると暗くなる。
「ばれくさ、でんきけして」と人間がしゃべると暗くなる。
どういうしくみだらう。これもなぞだ。
ちょっとわきにおいて、「しょうめい」を調べる。
このひかっているのが「しょうめい」。
これはぜんぶ、人間関係のものだということがわかった。
暗いと人は何も見えなくなるから、人間が明るいをつくるためにつかっているのだ。
こんなのないと何も見えないのが不思議。
これがぜぶん「ひる」でも「あさ」でもない。
ぜんぶ「しょめい」で人間用。
せかいは、人間ががんばって明るくしているが、夜ごはんごろには、もう勝手に暗くなるようになっている。
これをたぶん「夜ごはん」の「夜」からだろう「夜(よる)」と人間は呼んでいる。
よるとひるはくりかえす
しらべてみたのだけれど、このよるとひるというのは、くりかえされるもののようだ。
さむくなるとよるのほうが長くなり、あつくなるとひるのほうが長くなる。
季節と関係があるのだろう。
ところで、人間は、このよるとひるをあわせて「いちにち」と呼んでいる。
あ、よるはなんで暗くて、ひるはなんで明るいのか、まだわからない。
人間用ではない「しょうめい」がそとにはあるのかもしれない。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB