ようかい しゅくしゅ
わしは、ねこ探検家ベッチー。
通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
ようかい しゅくしゅ現る
さいきん、わしのうちに妖怪が鎮座どーぷねすしている。
これが妖怪の写真。動けないが、熱い息(ヘルズブレス)を吐く。
油断してのぞくと目が潰れる。おそろしき妖怪にょ。
動かないから油断していると煙みたいな熱い息をうえに向かって吐き出してくる。
それも吐くだけ。吸うことはない。
しいかあさんもみいかあさんも(ふたりとも人間)、この妖怪には、まったく警戒していない。
あさいちばんに、しいかあさんはこの妖怪にちょっと触る。
触ると妖怪が短く鳴く。ときどき長く鳴く。
長く鳴くと、しいかあさんかみいかあさんは、この妖怪をチッキンにつれていって、わしなら気を失うであろう量の水を飲ませる。
CAIが映画でよくやるくらい水を飲ませる。
そしてまたここにもってきて、ちょっと触る。
すると妖怪は、機嫌を治したみたいに短く鳴く。
短く鳴いてから、しばらくするとヘルズブレスを吐き始める。
わしは、この妖怪に名前をつけた。
「しゅくしゅ」という名だ。
石原さとみなら「しゅかしゅ」と呼ぶかもしれない。
ようかい しゅくしゅの殺し方
わしには、子分猫「あめ」がいる。
あほで臆病だけれど、かわいい子分。
やつは、ちょこおっちょこだから、妖怪しゅくしゅのヘルズブレスで目をやられかねない。
やられるまえにやる。
ということで、わしはこの妖怪を殺すことにした。
子分のためである。
探検家はときに妖怪をも倒さなくてはならない。
殺し方はいたって簡単。しっぽを引っこ抜く。
これだけ。
ヘルズブレスは、短く鳴いてからしばらくしないと吐けない。
そして短く鳴くまでは眠っているのかまったく息を吐かない。
起きたら、殺す。これだけ。
毎回しゅくしゅは悲鳴をあげる。
ぴーーーっと。
かわいそうに。しかし何度も復活するのだ。
復活は、しいかあさんかみいかあさんがする。
しっぽをつっくけるのだ。
何度だって生き返るこの妖怪を、わしは何度だって倒すのだ。
そんなわけで、わしは毎日この妖怪を殺している。
死んでいるしゅくしゅに気づくと、みいかあさんはいつも「ベッチーー!」と言ってわしを呼ぶ。
褒めている様子はない。
なんし、妖怪しゅくしゅ殺しは、わしの日課になった。
毎日2回くらいころしています。
おかげで、子分猫「あめ」の目は潰れていない。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
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しょうぶ
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。
ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
子分猫あめをみて思った
わしの子分猫あめが、昨日も今日も弱っている。
うんこがでない病だ。わしからのアバダイスは「うんこを出せ」だ。
しかしふんばっても、ふんばらなくても、うんこがでないそうだ。
わし、まだそういう経験したことがない。
夜が終わると朝が来るように、ごはんを食べれば、うんこが出る。
うんこが出ないって不思議だ。
ようは朝が来ないような話だ。
ずっと夜だと朝ごはんが食べられない。
ずっと夜だとしいかあさん(人間のオス)もみいかあさん(人間のメス)も起きてこないってことだ。
それはちょっと困る。
よわるということ
犬探偵ゾーイも子分猫あめも弱ると動かなくなる。
もっと弱ると死ぬ。死ぬと終わりだ。
わしら生き物にとって死は最高の敵だ。
生きている間、ずっと死に勝っているわけだ。死んだ時負ける。
そんなわけで常に勝負しているわけだ。
ごはんを食べて生きて勝つ。
寝て休んで生きて勝つ。
うんこして勝つ。あくびして勝つ。
いつも死はそばにいて、毎回勝って生きている。
生きるっていうのは勝負みたいなものだ。
人間たちは、わしらがひっしに「ちゅーる」(すげーうまいぬるぬる)を食べようとするとそれをみて笑う。
「かわいい」といって笑う。
笑いたければ笑うがいいさ。
だがなー、これ勝負だから。食って生きてんの。
子分猫あめも早くうんこだして、ごはん食べて、勝負に勝って、一緒に昼寝して伸びして、生きて欲しい。
わし、親分だから。
なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。探検家ベッチーことベッチーでした。
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あめ、よわる
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
子分猫「あめ」
わしには、子分の「あめ」という猫がいる。
わがやにあとからきた後輩だ。
人間がかってに連れてきたのだけれど、わしと盃(さかずき。みず。)をかわして、子分にしたやった。
わしが、世間というものを、猫道というものを親分なので、この「あめ」にいろいろおしえてやっている。
わかいながらも、気骨がある。
さすがわしがみこんだけはある。
そんなわけで、子分猫「あめ」は、人間よりわしになついている。
そんな子分猫「あめ」が最近調子が悪い。
うんこがでない「あめ」
ここ数日、子分猫「あめ」の元気がない。
どうやらうんこがでないらしい。
うんこがでないから食べられない。
食べられない分はわしが食べてあげても良い。
しかし、人間がそうはさせてくれない。世知辛い。
ともあれ、うんこがでない子分猫「あめ」は、食べられないから、元気がない。
お腹が重いし、変な感じらしい。
もしかしたらなにか変なものを食べたのかもしれないけれど、記憶にはないらしい。
人間のいう「びょういん」というすごく疲れる場所に連れて行かれたみたいだが、かといって何も変化はないという。
帰ってきてから、ご飯に苦いものを混ぜられるようになっただけだとか。
毒だろうか。
犬探偵ゾーイは元気
その一方で、犬探偵ゾーイは元気になってきている。
ごはんをもりもり食べている。
人間たちは、ごはんを食べるやつは生きるやつ、と言っている。
そうなら、子分猫あめは、食べないと死んでしまうことになる。
わしはすごく食べる気満々なので生きるやつだ。
いまのところ。ちなみに人間たちはすごい食べる。
わしのからだくらいの量を食べる。
かれらも生きるやつだ。
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ごとうのかぞく
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
わしのかぞく
わしは、ねっからの風来坊。
♪ぼうぼう、ふうらいぼう、というぐあいにテーマソングもあるくらい。
風来坊は「ふうらいぼう」と読む。
意味は、2階にいるかと思えば1階に居たり、ベッドの上かと思えば、人間のトイレの魔法の泉の前にいたりする、という意味。
「寝室器物(しんしつきぶつ)」という。
わし、ベッチーは、うまれてすぐに誰か人間に助けられ、人間にミルクをむりくり飲まされて生き延びて、ほほいほい、というまに「みいかあさん」と「しいかあさん」のうちにたどりついた。
人間二頭のほかに犬探偵ゾーイという犬みる。
そうこうしているうちに、わしに弟子入りしてきた子分猫「あめ」蔵(メス)もやってきた。ひーふーみーよーと合計5頭、わしのうちで生きている。
これがわしの家族。
にぎやかでさびしくない
5頭もいるとうちのなかはにぎやかだ。
「かちゃかちゃ」という音がしたら、犬探偵ゾーイ(最近死にそう)が犬探偵ハウスから出てきて、おしっこをする。
「かちゃかちゃ」は、爪を出しっぱなしの犬探偵ゾーイの足音。
「ぼでぃぼでぃ」という音は、羽がついた丸いやつが跳ねている音だ。
わしか子分猫「あめ」が、そいつを捕まえる。
わしらが捕まえたそれを「しいかあさん」が手に取り、投げる。
するとまた「ぼでぃぼでぃ」といって跳ねる。
しかたないからわしらがまたやっつけて捕まえる。
「もう無くすんじゃねーぞ」っつって、「しいかあさん」にわたすが、「しいかあさん」はアホだから、またそいつを投げる。
これを繰り返す。
にぎやか。夜中に「ぶぶぶっぶぶっぶ」という音がしたら、「みいかあさん」が自分の鼻を左右にこすっている音だ。
あの動き、不思議で検索してみたけれど「ゲームセンターあらし」というやつしか出てこない。なんのうごきなんだろう。
「しいかあさん」は、お昼ごろになると「でふゅーでふゅー」とうるさい声をだしながら、鉄のかたまりを挙げたり、引っ張ったりしている。
たぶん儀式。なんかの。
にぎやか、って良い。
なぞはせかいにちみちみている。1つずつときあかしていこう。探検家ベッチーことベッチーでした。
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はんちんぐ
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。おんとし1さい。
ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
はんちんぐ
わしって、猫でしょ。猫ってさ、かわいい。
かわいくて、ミステリー。
壁のなかに入った黒猫の伝説ってあるみたい。
それくらい謎の生きもの。
そして、なにより根っからのハンター。
なのに、わし、貴族系だからなの?ごはんはいつももらっている。
にゃくしーって、ソーシャルニャットワークで近所の猫たちにきいたら、外だけで暮らしている猫はほとんどいなくって、ハイブリッド(うちのなかと外と両方で生活している)派が、一頭か二頭いるていど。
だいたいみんなわしのように家派だった。
貴族じゃなかった。ふつうだった。
で、家派はやっぱりね、あれだって。
はんちんぐしたことないって。
したくなってこない?はんちんぐ。
わしは機敏なほうだ。子分猫「あめ」はどんくさい。
わし、けっこうなハンターなほうだとおもう。
ハンターライセンスもっていても良いレベル。
はんちんぐのしゅみれーしょん
はんちんぐってさ、まあまあたいへんなわけ。
はんちんぐそのものじゃなくってね、はんちんぐしたあと。
毛をむしらないといけないのよ。
捕るのがトリだったら。
むしだったらね、毒あるやつとないやつを身体でおぼえないといけない。
骨もあるんだよ、トリって。
けっこうめんどう。かりかりごはんのほうがらく。
でもね、本当というかゴースト?がささやくのよ、
「はんちんぐのフィールドは広大よ」って。
ということで、いつでも狩れるように訓練することにしたにょ。
訓練には、しゅみれーしょんが良い。
まずは、子分猫「あめ」をトリとして、やつをつかまえてみよう……
噛まれた
ずっと一緒というすたいる
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
にんげんのつがい
わしのうちには、犬の犬探偵ゾーイと人間の「みいかあさん」と「しいかあさん」が住んでいる。
人間たちはいわゆる「飼い主」を自称している。
じっさいには、世話役だ。
わしのからまった毛をブラシしたり、爪を切ったり、鼻くそや目やにをとったり、ごはんを用意したりしている。
犬探偵ゾーイは、元気がないので一日に30時間くらい寝ている。
人間の「みいかあさん」と「しいかあさん」はつがいだ。
ときどき他の人間がうちにきて泊まっていったりするが、基本このふたりが一緒に生きている。
ときどき「しいかあさん」が怒って、「みいかあさん」が泣く。
わしら猫と犬探偵ゾーイは、基本的に「みいかあさん」のみかただ。
元気がなくなったみいかあさんのまわりにみんな集まって会議をする。
「寝ている間に、げろを顔にはいてやろうか?」
「しいかあさんのスリッパのなかにしっこしてやろうか?」
「みんなで目を合わさないでおこうぜ」
などなど、みいかあさんに、かずかずの仕返し提案をするが、かなしいかなみいかあさんは、犬や猫の気持ちを性格には聞き取れない。
わからないまま「ありがとう」と言う。
なかよし
それでも、だいたいみいかあさんとしいかあさんは仲がいい。
わしと子分猫あめほどケンカしたりしない。
でも、ふしぎに思うんだけど、人間のつがいってずっと一緒にいるのね。
わしら猫は、オス猫とずっと一緒にいたりしない。
犬はちょっと違うのかな。でも集団だよね、犬って。
ずっと一緒にいる動物って、少ないよね。
でも、わしもあめも犬探偵ゾーイもみんなでずっと一緒にいて、子分猫あめには、ときどき疲れるけど、でもずっと一緒にいるって、良い。
ずっと一緒はたのしい
ずっと一緒のなにが楽しいのかというと、あったかいところ。
くっついているとあったかいし、そばにいるとほっとする。
ずっと一緒っていうのは、良いアイデアだと思う。
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探検家ベッチーことベッチーでした。
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ぜんかいっぱん
わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおっている。
本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
わしは探検家
さいきんふと思い出したことがある。
猫なのに。思い出した。
それは、わし、探検家だった。
ぴちゃぴちゃのギャルであると同時に、探検家だった。
探検ね、しているのよ、ちゃんと。しているのに、それが探検であることを忘れていた。
どんな探検をしているのかというと、ずばり「とつげき、自宅の晩ごはん」。
わしのね、うちには人間がご飯を作る「チッキン」という場所がある。
そこは水や火が出る魔法の場所。
人間の「しいかあさん」と「みいかあさん」がそれぞれ使っている。
「みいかあさん」がいるときの匂いと「しいかあさん」がいるときの匂いはまるでちがう。
どっちかというと「しいかあさん」のほうがおいしそうな匂い。
魚とか肉の匂いがするから。
「みいかあさん」がいるときは、バターの匂いがする。
キッチンにのぼれるのは、猫ではわしだけ。
子分猫「あめ」はのぼれない。
犬探偵ゾーイは、登れてもソファーなので、もちのロンドンでチッキンにはのぼられない。
わしだけの特権。
しかし敵(みいかあさんとしいかあさん)もあなどれず、わしが登ることを想定して、お皿や鍋をきれーに洗っている。
それでもときどき、レトロトごはん(元気じゃない犬探偵ゾーイは、やわっかいご飯を食べていて、それは「レトロト」と呼ばれている)の空き箱があって、そこにちょいちょいレトロトごはんが残っている。
ちょいちょいといっても、わしのボデーの大きさから言って、人間で言うところのスナック菓子ていどにはボリュームがある。
けっこう味わえる量がある。ゆうがな気持ちでひとりの食事をできる場所、それが人間のキッチン。わしの特等席。
しかし最近、わしのチッキン来店が、みいかあさんにバレる。
なぜか?カメラか?
みいかあさんの推理
みいかあさんは、寝ているとき、もげそうなほど鼻をこするくせがある。変。
にもかかわらず、なかなかするどい。
はなこすりのくせにするどい。
わしは、人間がいないときをみはからって、チッキンで食事をしているのに、あとになって、
「ベッチーがキッチンに登っている!」とみぬいてくる。
そして「しいかあさん」にちくるのである。
わしは、それをぜんぶ子分猫あめのせいにしている。
しかし、みいかあさんは、かたくなだ。
「これは、まちがいなくベッチーの犯行です」
わしのしったい
はなしをよくきいてみるとみいかあさんの推理はこうだった。
みいかあさん
「現場は、わたしたち人間がいないときに行われています。
複数回同様の手口であるため、ホシ(わし)は計画的に犯行を行っていると思われます。
しかし犯人の手がかりは、とても簡単なところにありました。
ここ(床)をみてください。足跡があります。水で濡れた犯人の足跡です。
犯人は、キッチンのシンクに降り立ち、そこでぴちゃぴちゃとご飯を食べたようです。
そのさい、足がシンクに溜まった水に濡れています。
そのまま、床に飛び降りたため、床には犯人の足跡が残ってしまったというわけです」
こう話したみいかあさんは、おもむろに部屋にいる全員を見回した。(ごくり)
みいかあさん
「これから、全員の手足を触って確認したいと思います。まずはベッチーから……」
ここでわしは逃げ出したのだけれど、捕まり、わしの足が濡れていることを確認され、逮捕された。
前科一犯になった(実際は4回なのに)。
なぞはせかいにちみちみている。1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
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